本近年、話題となっている『保育士不足』毎年、新卒者は出ているのに一向に改善しない保育士不足の背景には、過酷な労働状況と低すぎる給与の問題があります。更に、深刻な問題となっている「待機児童問題」東京都は2016年7月19日、4月1日時点、都内の待機児童数が2年ぶりに増え、8,466人になったと発表しました。

 都内だけで8,466人。全国で考えると…政策が急がれる待機児童・保育士問題ですが、語られない保育士問題があることを皆さんご存知でしょうか?それは、「男性保育士問題」です。

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△出典:女の転職@type

「おむつ交換の場にいて欲しくない」
「プールは一緒に入ってほしくない」
「女性保育士とイチャイチャして『子どもの教育に悪い』」
「○○さん(児童の母親)の相談にのってた。『あやしい仲では?』」

出典 http://www.huffingtonpost.jp

  男性保育士=児童が性対象なのでは?と保護者から誤解・疑念・不信感をもたれる男性保育士さんが実際にいます。

 上記の言葉はすべて保護者さんからの実際あったクレームだそう。「職業・男性保育士」というだけで、ロリコン呼ばわりされ悩み辞職していった方も…

 しかし、この様な感情を抱いてしまうような事件が実際に起ったことも事実。非常にデリケートな問題ではありますが、保育士=女性とのイメージが強く「男性が保育士をする」という事柄自体に偏見をもってしまう保護者の対応が、今、男性保育士の立場を苦しめています。

 保育士の世界は女性社会というイメージが皆さんも強いのではないでしょうか。女社会でマイノリティーとして働く男性。子どもが大好きで、男性保育士ならば父性を発揮し園児達と触れ合うことができます。

 けれど、偏見の眼差しが注がれている現実。幼児に性的興奮を覚える男性も現実に存在し、目も当てられない事件があると疑われる男性保育士。保育士さん方からみれば「一緒にするな」と言いたいところでしょう。しかし、無言の圧力は男性保育士の立場を益々追い込み精神的に苦しめています。

 もちろん保護者の皆さんすべてが一概に男性保育士差別をしていると言ってる訳ではありません。なかには男性保育士に期待している保護者さんも大勢います。園でリーダーシップを取り、身体を使った運動、遊びのなかでの技能、様々なカテゴリーの中で男性保育士が活躍できる場面は多々あるのです。

・変なイメージをつけて、優秀な人材を遠ざけるような真似はやめた方がいい。女だからって良い保育士さんとは限らないし
・女性の仕事っていうイメージがあるから、男性はタイヘンだよね
・世間の目に負けないでください
・前例があるから心配にはなる
・頑張って働いているのに「ロリコン」呼ばわりされたら、そりゃ悲しいよね

出典 http://girlschannel.net

  男性保育士問題には本当に様々な意見があります。性別関係なく働こうとしている男性保育士が実際に保育の一部を制限されたこともありました。

 ある保護者の方が「プールの着替えに男性がいるのはどうなんでしょうか?」という意見が出たとの事でした。そういうことがあるとは噂で聞いたことはありましたが、実際に自分にくるとは思ってはいなかったので当初はけっこう落ち込んだ記憶があります。園長と主任で話し合った結果とりあえず様子を見るといった対応をする事になりました。

 この場合、園側が「◯◯先生は大丈夫です」と守ってあげて欲しかった。園も信頼して雇ったのではなかったのか?と疑問に思います。

 海外では男性保育士になる場合、犯罪歴を調べられるそう。もちろん目的は「子どもの安全」賛否両論ある制度ではありますが「保育士」という仕事は、子どもの将来に影響を与える極めて重要な仕事。一番、物事を吸収する大切な時期。一生懸命働いてロリコン呼ばわりされるのであれば、抑止力として日本も導入してみてはどうかと思います。

 また、男性保育士への環境も整ってない場合も多く、更衣室がない、トイレがないという園もあります。待機児童、環境・賃金問題、そして人手不足に男性保育士への偏見と山積みの「保育士問題」。保育園、幼稚園、学校、介護施設などのヒューマンサービスは感情の問題もあると思います。しっかりとした信頼関係を築くことから男性保育士への偏見は少なくなるのではないでしょうか。

 少しずつですが男性保育士への理解が深まり男性保育士は急増していることも確かです。保護者の方も、保育園や幼稚園が女性社会との認識を改め、性別関係なく「保育士」として働ける場所として受け入れることも重要だと思います。

 保育士を目指している男性はたくさんいます。難しい問題は多々あるのですが、男性保育士というだけで偏見の眼差しを送ることがなくなるよう、そして、何より子ども達が健やかに過ごせる場所であるように、保護者の方々と園と保育士の信頼関係がしっかり築け、今も尚、叫ばれている保育士問題に、早急な改善が見られることを望みます。